増刊号 臨床血液検査
I.形態学的検査
1.形態学的検査の実際
11)Northern blot法
長谷 聖美
1
,
青木 洋祐
1
1国立公衆衛生院栄養生化学部
pp.76-81
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906486
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はじめに
DNAが転写されてメッセンジャーRNA(mRNA)が作られ,さらにこのmRNAが翻訳されて蛋白質が合成される.ここで,ある蛋白質が合成されているかどうかを調べるのに,その鋳型となったmRNAの定量,解析が行われる.この際に用いられる技法がNorthern blottingであり,医学,分子生物学などの分野では欠かすことのできない技術となっている.
実際には,まずRNAを変性条件下でアガロースゲル電気泳動をして大きさにより分画した後,ニトロセルロースフィルターあるいはナイロンメンブランに移し,特定のプローブとhybridizeさせて,RNAの量的・質的解析を行う.
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