コラム
3q27転座
増川 敦子
1
1東海大学医学部附属病院臨床検査科
pp.1126
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906377
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病態と意義
3q27を含む染色体転座,BCL6遺伝子の再構成が約40%に認められる.3q27上には,転写因子BCL6遺伝子が存在しt(3;14)(q27;q32),t(2;3)(p12;q27),t(3;22)(q27;q11)の転座により,それぞれ14q32に位置する免疫グロブリンH鎖(IgH)遺伝子,2p12上のIgL鎖のκ鎖,22q11上のλ鎖遺伝子と結合し,BCL6蛋白質発現が増加し腫瘍化する.AIDSで発症したびまん性リンパ腫の約20%にBCL6遺伝子の再構成が認められる報告がある.
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