コラム
3;21転座
荒川 聡
1
1東海大学医学部附属病院臨床検査科
pp.1008
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906342
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病態と意義
3;21転座は慢性骨髄性白血病の急性転化や骨髄異形成症候群の急性白血病への移行時,トポイソメラーゼⅡ阻害剤など化学療法後の治療関連急性白血病に認められる.3;21転座は3番染色体(3q26)上のEVI1遺伝子と21番染色体(21q22)上のAML1遺伝子が結合したEVI1-AML1融合遺伝子が形成される.これから翻訳されたEVI1-AML1キメラ型転写因子は,AML1蛋白質に対し優性阻害(dominant negative)に働き,また転写因子AP1の活性を高めることで急性転化に重要な役割を持つとされる.
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