オピニオン
21世紀の病院検査室—脱中央化による多忙な医療現場への貢献
諏訪部 章
1
1岩手医科大学医学部臨床検査医学
pp.826
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906284
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筆者は2001年5月1日より,岩手医科大学医学部附属病院の中央臨床検査部を担当することになりました.着任後,今後の検査室をどのように運営してゆくかを模索し,検査関連のあらゆる学会に出席し,勉強している最中です.検査部の運営については,どの学会でもシンポジウムやパネルディスカッションで取り上げられ,熱い議論が交わされています.
日本経済の発展の下,現代医学も著しい発展を遂げてきましたが,検査部門も例外に漏れず分析機器の自動化・高度化,新しい検査項目の増加など,著しい変貌を遂げてきました.しかし,バブル崩壊後の先行きが見えない経済不況の中で,医療経済も打撃を受け,コスト削減のために,検査部の人員・機器・試薬などすべてを外部業者に委託するブランチラボ構想やFMS(facilitated management system)などの導入が叫ばれています.
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