今月の表紙
WPWとPseudo VT
岩田 由香里
1
,
桜井 庸晴
1
,
永江 学
2
1聖マリアンナ医科大学病院臨床検査部
2聖マリアンナ医科大学病院超音波センター
pp.382
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906170
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- 文献概要
【解説】上段の心電図は,心拍数200〜300bpm,RR間隔は不規則で,P波が認められないwide QRS頻拍である.下段は頻拍停止後の心電図で,PQ短縮とデルタ(⊿)波が認められWPW症候群である.上段のwide QRS頻拍は,房室解離や心室捕捉は認められず,RR間隔が不規則で最も速い心拍で300bpmもあり,洞調律時の⊿波の極性と同じであることから発作性の心房細動がkent束を順行伝導して起こる偽性心室頻拍である可能性が高い.
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