Japanese
English
症例報告
Pseudo-Kaposi Sarcomaの1例
A Case of Pseudo-Kaposi's Sarcoma
田中 稔彦
1
,
河本 博明
1
,
森 保
1
,
岩崎 泰政
1
,
中村 浩二
1
,
山田 悟
1
,
山本 昇壯
1
,
住元 篤子
2
Toshihiko TANAKA
1
,
Hiroaki KAWAMOTO
1
,
Tamotsu MORI
1
,
Yasumasa IWASAKI
1
,
Koji NAKAMURA
1
,
Satoru YAMADA
1
,
Shoso YAMAMOTO
1
,
Atsuko SUMIMOTO
2
1広島大学医学部皮膚科学教室
2住元皮ふ科クリニック
1Department of Dermatology, Hiroshima University School of Medicine
2Sumimoto Dermatology Clinic
キーワード:
pseudo-Kaposi sarcoma
,
Kaposi sarconla
,
難治性潰瘍
,
血管内皮細胞
Keyword:
pseudo-Kaposi sarcoma
,
Kaposi sarconla
,
難治性潰瘍
,
血管内皮細胞
pp.61-64
発行日 1993年1月1日
Published Date 1993/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900799
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
18歳,女.13歳頃より右足の皮膚温が左足に比較して高いことに気づいていた.初診4カ月前より,特に誘因なく右第2趾に暗紫色調の腫脹を生じた.その後疹痛を伴うようになり,同部を打撲した後に潰瘍を形成した.種々の保存的加療を受けたが治癒傾向がみられず当科に紹介された.入院後の検査で右足の皮膚温の上昇,骨の成長促進,静脈血酸素分圧上昇が認められ,DSA(digital subtraction angiography)で右足背部の網目状の動静脈瘻が確認された.病理組織学的には血管内皮細胞の胞巣状の増殖が認められ,これらの所見から本症例をpseudo-Kaposi sarcomaと診断した.治療は右第2趾の関節の離断術を行い,現在までのところ経過良好である.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.