検査じょうほう室 輸血:白血球検査あれこれ
肩のこらないHLA(3)
荒木 延夫
1
,
皆森 久美子
1
,
秋田 真哉
1
1兵庫県赤十字血液センター検査一課検査三係
pp.154-155
発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906127
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プロローグ
──ある朝,出勤すると同時に,とある大学病院のHLA検査担当技師から電話が入りました.聞けば非常に困った様子で,「生体肝移植予定の患者とドナーのリンパ球交叉試験を行ったが,患者血清が患者とドナーの両方のリンパ球に反応してしまう.患者血清に抗ドナーHLA抗体があるかどうか分からない」とのこと.対応した担当者は,“あの新しい方法を使えば,この症例はクリアできるな”とアドバイスをし始めました.──
「白血球検査あれこれ」シリーズ第3回は,臓器移植予後に影響を与えるHLA抗体の意義とその測定法や最新の検査技術などの紹介を交えて,お話しします.
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