検査じょうほう室 輸血:白血球検査あれこれ
肩のこらないHLA(1)
秋田 真哉
1
,
皆森 久美子
1
,
荒木 延夫
1
1兵庫県赤十字血液センター検査一課三係
pp.1302-1304
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906035
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プロローグ
―ある日の午後,地元の医療機関から1本の電話が入りました.聞けば,随分と急ぎの様子で,「血小板製剤を輸注しても,血小板数が上がらない.血小板抗体をチェックして,適合血小板をすぐに届けてほしい」とのこと.さて,対応した職員は,“この電話は長くなるぞ”と心の中でつぶやきながらメモの用意を始めました―.
今回からのシリーズは,『白血球検査あれこれ』というテーマのもとに,HLAを中心に数回に分けて,HLAと輸血の関わりを,上述のようなケーススタディやエピソードを交えて,われわれが経験した範囲でお話したいと思います.
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