けんさアラカルト
尿中インターロイキン6測定の臨床的意義
横山 貴
1
,
林 哲朗
1
,
新田 孝作
2
1東京女子医大科学腎臓病総合医療センター臨床検査室
2東京女子医大科学腎臓病総合医療センター第4内科
pp.153
発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906126
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はじめに
糸球体腎炎などの活動性を評価する場合,臨床的には蛋白尿の程度のほかに,腎生検所見を参考にせざるをえないのが現状である.そこで,患者にとって非侵襲的で迅速かつ簡単に病態を評価できる検査が望まれている.
近年,種々のサイトカインが糸球体腎炎の進展に深く関わっていることが解明されつつある.特に,インターロイキン-6(Interleukin-6;IL-6)がメサンギウム増殖性腎炎の活動性および予後を反映するという報告が散見される.
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