技術講座 生理
誘発電位のポイント
所司 睦文
1
1川崎医療短期大学臨床検査科
pp.981-987
発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905945
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
聴性脳幹反応(ABR)は新生児の難聴スクリーニングとして注目されている1).生後6か月以内に難聴が発見されれば,補聴器のフィッティングを行うことで聴覚と言語の発達を促すことができることがわかってきた.ABRは耳音響放射と併用されて産婦人科,小児科領域で臨床応用されることになりそうだ.
脳死に代表される脳幹機能の評価の指標として短潜時体性感覚誘発電位(SSEP)成分であるN18が注目されている.これはCPi-C2S導出によって記録される電位であり,健常者では観察されるが脳死患者では消失すると言われている.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.