私のくふう
迅速細胞診染色の末梢血液像への応用
大森 智弘
1
,
山田 貴正
1
,
山崎 直樹
1
,
今村 ちさ
1
,
樋口 久晃
1
,
布施川 久恵
1
,
當銘 良也
2
1国立病院機構神奈川病院研究検査科
2国立国際医療研究センター国府台病院中央検査部
キーワード:
迅速染色
,
粒度分布異常
,
血小板凝集
Keyword:
迅速染色
,
粒度分布異常
,
血小板凝集
pp.1034-1035
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102766
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1.はじめに
近年,自動血球分析装置の高性能化に伴い,短時間で精度のよい血球数の測定や白血球分類が可能となったが,異常フラッグが表示された場合,自動分析装置での判定は困難であり,直ちに塗抹標本を作製し目視法による確認が必要となる1).しかしながらこのような場合でも多くの施設では通常のMay-Giemsa染色やWright-Giemsa染色を用いていることが多く,染色に30分近くを要しているのが現状である.
今回筆者らは,細胞診部門でごく一般的に使用されている迅速染色法を血液塗抹標本に応用した.その結果,自動血球分析装置で異常フラッグが表示された場合の確認方法として有用と思われたので報告する.
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