検査じょうほう室 生理:心電図検査のスキルアップ
圧縮心電図の活用
土居 忠文
1
1高知医科大学附属病院検査部
pp.1550-1551
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905689
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はじめに
心電図検査は簡便な検査であるが,ただ付け間違いやアーチファクトのないきれいな波形を記録すればよいというものではない.検者が検査時に的確な判断をし,状況に応じた検査をすることで,より診断の助けとなる情報を提供することができる.そのような事柄について幾つか心電図検査のスキルアップとして取り上げてみたい.
心電図検査は,不整脈では多少長めに記録するが,通常短時間の記録(約30秒間)で終わってしまう.不整脈の診断目的で心電図検査を行うとき,通常の記録では不整脈をとらえきれないことがある.そんなとき,通常の記録を行ったのちに,圧縮心電図を記録(約3分間)すると有用なことがある.今回はルーチン検査における圧縮心電図検査の活用について述べる.
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