増刊号 血液検査実践マニュアル
Part 3 血球形態検査
1.末梢血検査
3)染色法 b)特殊染色
亀井 喜恵子
1
1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部血液検査室
pp.736-746
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905440
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はじめに
細胞の観察・鑑別の基本はあくまでも普通染色所見にあることに変わりはないが,形態的に類似した未熟細胞や異常細胞の鑑別に,またそれらの同定を客観的に裏づける1つの手段として,さらに細胞機能の有無などの判定に特殊染色を実施することでよりいっそう鑑別・同定が容易になる.
特殊染色の意義は目的とする細胞の形態を保ちつつ,特異性のある細胞内の特定物質を細胞化学的に証明することである1〜7).主な細胞内の特定物質とその証明法を下記に示す.
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