増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
2.血液検査
3)血液凝固検査 e)FDP 臨床編
腰原 公人
1
1東京医科大学臨床病理学教室
pp.809-811
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903869
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検査の目的
出血傾向や血栓症発生などの患者において,血液中の凝固・線溶系のバランスの異常を疑ったときに調べ,線溶亢進状態の有無を把握することが目的である.したがって,線溶系スクリーニング検査の代表として,厚生省のDIC(disseminatedintravascular coagulation,播種性血管内凝固症候群)診断基準をはじめとして,劇症肝炎に合併した診断基準1),産科DICスコア2),外科領域における重症感染症のDIC診断基準3)などの多くの診断基準に用いられている.さらにDIC,血栓症などの治療における評価,経過観察目的で経時的に調べる検査でもある.
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