増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
2.血液検査
3)血液凝固検査 c)フィブリノゲン 臨床編
福武 勝幸
1
1東京医科大学臨床病理学教室
pp.797-798
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903864
- 有料閲覧
- 文献概要
検査の意義と目的
フィブリノゲンは血栓を形成するフィブリンの前駆体であり,止血機構において最後の重要な要素である.その測定は生体の止血機能,創傷治癒機能などを評価するために必要である.フィブリノゲンの量的,質的異常は,フィブリン形成の初速度を利用する通常のスクリーニング検査であるプロトロンビン時間(prothrombin time;PT)や活性化部分トロンボプラスチン時間(activatedpartial thromboplastin time;APTT)ではとらえにくく,独立項目として測定する必要がある.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.