増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
2.血液検査
3)血液凝固検査 b)PT 臨床編
佐守 友博
1
1日本医学臨床検査研究所
pp.792-793
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903862
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検査の意義と目的
PT(prothrombin time,プロトロンビン時間)は,血液凝固機序の外因系(「APTT」の臨床編の図1,実線で囲んだ部分)の異常を検出する検査である.
出血傾向のある患者のスクリーニング,出血傾向の有無に対する術前スクリーニング,外因系凝固障害患者の治療のモニタリングに用いられる.また,血栓症患者に対し血栓予防のためにビタミンK拮抗剤(ワーファリン)の投与(経口抗凝固療法)を行う際,投与量の決定と維持療法管理に用いられる(わが国ではPTよりもトロンボテストが多用されているが,世界的にはPTが通常用いられる).
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