増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
1.生化学検査
13)妊娠反応 技術編
福村 幸仁
1
1群馬大学医学部附属病院検査部
pp.753-755
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903847
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原理と手技
妊娠の補助診断には,尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(human chorionic gonadotropin;hCG)を測定することが最も迅速であり,簡便な方法である.
以前はラテックス凝集反応を利用したスライド法が普及していたが,最近はβ-サブユニットに対するモノクローナル抗体を用い,色(青や赤紫)の発現を視覚的に確認する高感度アッセイが一般的である.手技としては尿を決められた箇所にスポイトなどで数滴滴下するか,尿中に数秒浸すか,直接かけるだけで数分以内に結果が得られる.現在,主に使用されている試薬(キット)を表に示す.
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