検査データを考える
妊娠反応
山本 敏也
1
,
倉智 博久
1
,
村田 雄二
1
1大阪大学医学部産科学婦人科学教室
pp.471-475
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903057
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はじめに
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(human chorionic gonadotropin;hCG)は,妊娠早期より胎盤の絨毛組織から分泌される分子量約38,000の糖蛋白ホルモンである.
妊娠の診断には,尿中にhCGの存在を免疫学的定性法で証明する妊娠反応が最も鋭敏で,かつ簡便な方法である.免疫学的定性法としては,赤血球凝集反応を応用したスライド法(ゴナビスライド;持田製薬など)がまず普及し,現在ではモノクローナル抗体を用いたenzyme immunoassay(EIA)に基づく高感度hCG検出試薬が一般化されている.
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