増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
1.生化学検査
4)総蛋白,アルブミン 技術編
平野 哲夫
1
1東京警察病院臨床検査第一部
pp.697-699
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903826
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原理と手技
総蛋白測定にはKjeldahl法,屈折計法,ビュウレット法1,2),紫外部吸収法および色素法が知られている.ビュウレット法は試薬に硫酸銅(II)五水和物,酒石酸カリウムナトリウム,水酸化ナトリウムおよび界面活性剤を含み,蛋白質中のポリペプチド鎖(-CO-NH)がアルカリ側でCu2+と錯塩を形成し,紫紅〜紫青色を呈する.この呈色化合物を545nmで比色する.
屈折計法はプリズムの面に血清を1滴たらし,境界面における光線の臨界角から屈折率(n)を測定する.
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