トピックス
テロメラーゼと癌
大屋敷 一馬
1
1東京医科大学第1内科
pp.1193-1196
発行日 1998年12月1日
Published Date 1998/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903681
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はじめに
テロメラーゼは,染色体末端部であるテロメアを補足する酵素で1),RNA部分2),触媒部分3,4),および蛋白部分5)より構成される(図1).テロメアは単純な(TTAGGG)配列の反復より構成されているため,この6塩基対の伸長を調べることによりテロメラーゼ活性として表すことが一般的である6).テロメラーゼ活性は触媒ユニットであるhTERTの遺伝子発現とよく相関することにより4),この触媒ユニットがテロメラーゼ活性の発現に重要な役割を演じていることが最近の研究より明らかとなった.
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