技術講座 一般
尿中赤血球の見かたおよび類似物質との鑑別法
田中 佳
1
1金沢医科大学病院中央臨床検査部
pp.757-767
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903579
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新しい知見
近年,尿中有形成分の自動分類装置(フローサイトメトリー法,パターン認識法)が実用化され,これらは赤血球の粒度分布などから出血の由来の情報をも提供する.尿沈渣鏡検は従来のようにスクリーニング的な位置づけから,尿定性試験や自動分類装置で篩い分けした後の必要な検体だけを確認する検査に変わりつつある.急に異常検体に遭遇しても正しい鑑別ができるよう,技師の知識と経験はさらに必要とされている.
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