増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル
第IV章 電子顕微鏡検査
2.試料の処置 4)電子染色
岩坂 茂
1
1東京大学医学部病理学講座
pp.286-287
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903526
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はじめに
電子顕微鏡の超薄切片は,その厚さが薄いため電顕観察時に電子線が切片を透過してしまい,濃淡が得られない.そこで超薄切したものに重金属イオンを作用させて,像のコントラストを高めている.
その方法を電子染色といい,包埋前の組織塊を染色するブロック染色法と包埋後の超薄切片を染色する切片染色法とがあるが,ここでは一般的な切片染色法について述べる5).
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