日常染色法ガイダンス 中枢神経系の日常染色—ホルツァーのグリア線維染色法
ホルツァー染色
髙椋 充
1
1東京都立府中病院検査科
pp.856-858
発行日 1997年9月1日
Published Date 1997/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903232
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中枢神経系(central nervous system;CNS)になんらかの破壊が起こると,その修復は間葉系と星状膠細胞によって行われるが,CNSでは前者は乏しいので,後者による修復が重要となる.膠細胞性修復過程において膠線維は星状膠細胞によって産出され,破壊された組織を補う.正常でも年齢が進むにつれ,脳の部位によってみられるが,種々の病的機転,特に慢性疾患の場合,膠線維の増生(fibrous gliosis)が強く起こる.ホルツァー(Holzer)染色は,このような反応性に増えた星状膠細胞の突起膠線維を鮮やかに染め,病巣を明瞭に示すのが特徴である.
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