日常染色法ガイダンス 結合組織の日常染色—好銀線維の染色法
NF—渡辺変法
布施 恒和
1
1山形大学医学部附属病院検査部病理
pp.851-855
発行日 1997年9月1日
Published Date 1997/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903230
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
目的
好銀染色は,結合組織の線維成分の主体をなす膠原線維,細網線維を染め出すのが目的である.特に細網線維は一般的に格子状線維,好銀線維と呼ばれ,脾,肝,リンパ節などの網内系に多く存在している.
この線維の走行状態は未分化な悪性腫瘍の鑑別(上皮性か,非上皮性か),間質性肺炎,脾炎,肝炎における線維化の進行状態の把握に極めて重要であり,日常の病理検査に不可欠な染色法となっている.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.