トピックス
病院機能評価と臨床検査
栗本 誠一
1
1日本医学(株)技術本部
pp.559-562
発行日 1997年6月1日
Published Date 1997/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903082
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はじめに
財団法人日本医療機能評価機構による病院機能評価事業が平成7年度から開始され,2年間の運用調査を経て平成9年度より本稼働に入り,本年度は250の調査対象病院を評価していく予定になっている.病院機能評価は診療・看護・事務管理の経験者が評価調査者(サーベイヤー)となり,評価を受けたい病院へ出向き一定の基準で客観的に調査し,病院の医療の質を評価するとともに問題となった改善点を病院に示し,対策を立ててもらおうとするものである.わが国において病院機能評価に関する具体的な方法が検討され始めたのは昭和50年代で,昭和60年代に日本医師会と厚生省の合同で病院機能評価研究会が創設され,『病院機能評価マニュアル』が刊行された.その後多くの医療関係団体や研究会から評価マニュアルが作成・発表されたが,(財)日本医療機能評価機構はこれらの成果や経験を踏まえて評価の方法を確立したもので,事業化に当たっては学術的・中立的観点から評価を行い,評価を受けた病院の問題点の改善に資することによって医療の質の向上を図ることを趣旨としている.
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