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TMA法によるHLA-DRの検査
平田 蘭子
1
,
前田 平生
1
1埼玉医科大学総合医療センター輸血部
pp.1151-1153
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902950
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核酸増幅法の1つであるTMA(transcription mediated amplification)法は,はじめに感染症などの細菌のリボソームRNAをターゲットとして開発された増幅法である1).そのなかでも結核菌検査として喀痰などの臨床検体を培地培養することなく,直接結核菌群のリボソームRNAを増幅し,結核菌に特異的なDNAプローブを用い化学発光強度を測定する非RIであるHPA(hybridization protection assay)法による検出を組み合わせることにより,迅速に臨床検体中の結核菌を直接検出する結核菌検査法2)がすでに確立されている.
この増幅法であるTMA法および検出法であるHPA法を応用して,HLAクラスⅡ遺伝子座の多型性に富む領域を増幅し,数種類の特異的な塩基配列に相当するプローブを用いることにより簡便にDRタイピングを行うことが可能になった3).
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