増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅰ.バイオハザード対策
2.医療従事者
遠藤 和郎
1
1沖縄県立中部病院内科
pp.16-17
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902725
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はじめに
医療施設には,さまざまな病原微生物を持った患者が訪れ,また入院加療を行っている.しかし,どの患者がいかなる微生物に感染しているかを完全に把握することは不可能である.そのため,医療従事者が適切な感染管理対策を行わなかった際には,院内感染の媒介者になることがある.また,感染症を有する患者から,自らが感染を受けることもある.さらに,主に病院外で感染を受けた医療従事者が,易感染者に微生物を伝播させてしまうことすらありうる.検査技師(以下,技師)あるいは検査室内での感染管理について,臨床医の立場から述べてみたい.
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