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ポビドンヨード製剤の細菌汚染
安斉 栄子
1
1(財)東京保健会病体生理研究所細菌室
pp.79-80
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902604
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Brukholderia cepacia(Pseudomonas cepacia)はブドウ糖非発酵のグラム陰性桿菌で,玉ネギの病原性菌として発見されたが,河川,土壌など広く自然界に分布している.また,消毒剤グルコン酸クロルヘキシジンの常用濃度で増殖することが知られており,日和見感染症や院内感染の原因菌となる.
一方,ポビドンヨード(povidone-iodine;PI,商品名:イソジン®,ネオヨジン®など)は,クロイツフェルト・ヤコブ病の病原体や細菌芽胞を除くすべての微生物に対して効力を発揮する,極めて幅広い殺菌スペクトルを有しており,耐性菌がほとんどないとされている.
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