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グリコアルブミンの検査
大島 一洋
1
1広島県立保健福祉短期大学看護学科
pp.644
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902453
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■グリコアルブミンとは
高血糖が持続すると血液中の蛋白が糖化glycationされる.ヘモグロビンは血球中で最も多い蛋白で,なかでもHbAが多い.このβ鎖末端のバリンのアミノ基にグルコースが非酵素的に結合したのがグリコヘモグロビン(HbA1c)である.一方,血清中では蛋白が最も多い成分で,そのN末端または側鎖のアミノ基にグルコースのアルデヒド基が非酵素的に結合したのが糖化蛋白(glycated protein)である.血清蛋白のうちではアルブミンが最も多く,半減期も20日と比較的長く,グルコースと反応してグリコアルブミン(glycated albumin;GA)となる.GAは2段階の非酵素的反応で生成される(図).初めにアルブミンの遊離のアミノ基とグルコースのアルデヒド基がシッフ塩基を形成しアルジミンとなる.この反応は速やかで可逆的である.次いで,アルジミンはアマドリ転位してケトアミンになる.この反応は緩やかに進み,不可逆的で,安定なGAになる.
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