今月の主題 糖尿病―診断・治療の指標
技術解説
グリコアルブミン
田中 逸
1
Yasushi TANAKA
1
1順天堂大学医学部内科学代謝内分泌学講座
キーワード:
グリコアルブミン
,
糖化反応
,
2段階高速液体クロマトグラフィ法
Keyword:
グリコアルブミン
,
糖化反応
,
2段階高速液体クロマトグラフィ法
pp.1137-1141
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903040
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グリコヘモグロビン(HbA1c)は過去1~2か月間の中期的血糖変動を反映する指標であるのに対して,グリコアルブミン(GA)は過去1~2週間の短期的な血糖変動を反映する指標である.全アルブミン中の安定型糖化アルブミンの割合を2段階の高速液体クロマトグラフィ法で測定する.糖尿病は慢性疾患であるが,短期的な指標を必要する場合は非常に多く,GAとほかの指標をうまく併用して血糖変動の推移を把握し,適切な血糖管理を行うことが必要である.〔臨床検査40:1137-1141,1996〕
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