検査ファイル
血液凝固モニター
古籏 敏文
1
,
斉藤 昌信
2
1埼玉医科大学中央検査部
2埼玉医科大学第一内科
pp.642
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902451
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凝固モニターの対象となる代表的なものとして,経口抗凝固療法とヘパリン,ヒルジンなどによる抗凝固療法がある.経口抗凝固剤にワーファリンがあり,主にビタミンKに拮抗し,肝臓で産生されるビタミンK依存性凝固第II,VII,IX,X因子およびプロテインC,Sの生成に必要なグルタミン酸のカルボキシル化への抑制と,各凝固因子の血中半減期の差異により,凝固因子活性の低下として認められる.
臨床的なコントロールの指標としてプロトロンビン(prothrombin;PT)時間(PT秒),プロトロンビン活性(PT%),トロンボテスト(%),およびプロトロンビン時間比(PTR)が利用されている.PTは施設によって方法,試薬が異なり,正常値のとりかたもさまざまで,施設間での比較が困難であった.
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