増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として
Ⅰ.超音波検査法
3.検査の実際
6)その他
(3)頭蓋内動脈
古幡 博
1
1東京慈恵会医科大学ME研究室
pp.135-138
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902338
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まったく無侵襲的な超音波の特徴を生かし,頭蓋内血流検査が経頭蓋骨的に頭皮上より行うことができ,脳神経内科的診断,脳神経外科的診断,術前・術中・術後評価に供されている.この経頭蓋骨超音波法には,TCD(transcranial Doppler法;経頭蓋骨超音波ドプラ法)というペンシル型のパルスドプラ法(2MHz)と通常のカラードプラ診断法(color flow imaging;CFI)(2.5MHz以下を使用)とがある.両者は特性,性能が大きく異なるが,それぞれ有用な診断指標を提供するものであるので,ここではそれぞれに分けて特性,機能およびその検査手技,実施方法を述べることとする.
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