話題
骨髄バンク
森島 泰雄
1
1名鉄病院第二内科
pp.311
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901980
- 有料閲覧
- 文献概要
自分の骨髄を提供してもよいという意志のある人を募集し,HLA型を検査してドナープールを作るとともに,骨髄移植の適応のある患者を登録し,ドナーとのHLA型の照合を行い,HLAの適合したドナーと患者との間に立ち,骨髄移植までのコーディネートを行うのが骨髄バンクである.日本では1989年東海骨髄バンクが設立され,約3年間に55例の非血縁ドナーからの移植を可能にした.その後1991年12月には日本骨髄バンク(骨髄データセンターと骨髄移植推進財団からなる)が全国統一公的バンクとして設立された.1993年11月にはHLA検査ずみのドナー登録者は3万人を超え,登録患者も1,447人となり,1993年1月から移植が始まり,11月までに79例の移植が行われるなど,日本骨髄バンクは新たな発展の段階に入った.
20歳から50歳までの健康な人がドナー登録できる(ドナー登録問い合わせ先0120-377-465:骨髄移植推進財団).
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.