けんさアラカルト
検査所協会のマル適マーク
大場 康寛
1,2
1近畿大学医学部臨床病理学講座
2日本衛生検査所協会精度管理委員会
pp.590
発行日 1993年7月1日
Published Date 1993/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901618
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1.日本衛生検査所協会(日衛協)の組織
わが国の臨床検査は,半世紀の歩みの中ですっかり臨床と検診の診察作法として定着してきた.そして今や,同じ屋根の下の院内中央検査室制度が,さらに進展して全国どこでも,いつでも,誰でも,診療と健康管理の第一線で利用できる受託検査所制度が完成した.すなわち,昭和45年の法改正(衛生検査技師法の一部改正)により昭和46年「登録衛生検査所」の制度が創設され,衛生検査所(通称,臨床検査センター)が出現し,現在(平成4年6月),総数857施設中,公立・医師会立以外752施設,そのうち,協会加盟425施設と拡充し,わが国の臨床検査業務の約6割近くを担当するまでに至った.
日衛協は,昭和48年,全国臨床検査所協会として発足して以来,受託検査所の資質の向上,技術の研鑽を図り,臨床医学,健康医学の発展に大いに寄与し続けてきているが,その主な事業の中に,臨床・衛生検査にかかわる学術,技術に関する事業(学術集会,研修会,教育,医療情報科学,文献センター活動など)と,もう1つ,精度管理の推進と,その調査研究を掲げており,その実践的な活動として,衛生検査所精度管理基準推進機構の設置運営と,精度管理調査の実施,内部精度管理の推進と徹底して努力が重ねられている.
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