増刊号 臨床化学実践マニュアル
I.緊急検査への対応
2.血液ガス
奥山 五朗
1
,
毛利 昌史
2
1国立療養所東京病院中央検査部
2国立療養所東京病院
pp.16-20
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901471
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施設による相違はあるが,血液ガス分析は以下の場合,ほぼ例外なく行われる.
(1)呼吸困難や胸痛を訴える場合.(2)術前,術後(心,肺のみならず腹部外科手術でも必要).(3)重症例(呼吸不全以外の症例も含む),もしくは酸素吸入を行っている場合.(4)呼吸管理を行っている場合.血液ガス分析以外に電解質やヘモグロビンの測定も同時測定できる機種が最近は普及しつつあるため,緊急検査としての血液ガス分析の頻度は,施設によっては血算,生化学を凌駕しているかもしれない.したがって,血液ガス測定に関する基礎的知識,異常データの認識と出現時の対応は臨床検査技師にとって極めて重要である.
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