今月の表紙
骨髄(脂肪細胞の割合)
諸(前川) 傑
1
,
町並 陸生
1
1東京大学医学部病理学教室
pp.795
発行日 1992年9月1日
Published Date 1992/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901264
- 有料閲覧
- 文献概要
造血実質の容積比(cellularity)は,高形成,正形成,低形成と3段階に分けられる.Weibelの多目的テスト板でpoint counting法を用いて計測することもできるが,煩雑である.画像解析装置では簡単に計測できる.
左下の図はほぼ正常な成人の骨髄生検標本である.HE染色(説明のため400倍)で白く抜けた部分は脂肪細胞である.左上の図のように脂肪細胞を緑色に変換し,計測するとその面積は77.141μm2で,全画面の面積は157.51μm2であり,造血実質の面積比はほぼ1:1となり,正形成の骨髄と判定できる.もっと弱拡大の画面で同様にce11ularityを計測できる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.