検査データを考える
ホルター心電図におけるST変化
大木 清司
1
,
鈴木 健
1
1日本医科大学附属多摩永山病院・内科
pp.731-734
発行日 1992年8月1日
Published Date 1992/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901243
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はじめに
ホルター心電図は小型テープレコーダやマイクロコンピュータを内蔵した,重量約300gの携帯型小型心電計である.この心電計には,24時間の心電図を連続記録するタイプと,異常波形のみを記録するタイプがあり,記録後に,再生解析装置で心電図に再生することにより,通常の標準12誘導心電図で記録できない不整脈や心筋虚血発作などの心電図異常を容易にとらえることができる.
したがって,本法は不整脈や狭心症の診断だけでなく,不整脈や虚血発作と自覚症および出現状況との関係などの解析および研究,人工ペースメーカ植え込み適応の判定および機能評価,自律神経の機能評価のほか,各種抗不整脈薬や抗狭心症薬の治療効果判定などに広く用いられている.
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