増刊号 尿検査法
II.各論
24.尿細胞診
(9)尿路系腫瘍の組織学的特徴
坂本 穆彦
1
1東京大学医学部病理学教室
pp.314-315
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901165
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尿路系腫瘍の組織学的特徴としてまずあげられる点は,移行上皮癌の出現頻度の高さである.尿流にそって腎臓,尿管,膀胱,尿道と部位は変わっても,ほとんどは移行上皮で被覆されており,その内腔を尿は流れる.移行上皮由来の腫瘍のなかでもっとも多いものは移行上皮癌,次いで移行上皮乳頭腫である.病変発生部位としては膀胱が第1位を占める.
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