増刊号 尿検査法
II.各論
23.微生物検査
2)尿路感染症の検査法
(2)尿沈渣成績と塗抹検査法
尾崎 京子
1
1新潟大学医学部附属病院検査部
pp.272-273
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901149
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はじめに
尿路感染症の診断は,Kassら1)が提唱したように,定量培養法による細菌尿の証明がもっとも重要である.しかし,多くの尿路感染症では膿尿が認められるし2),尿を染色鏡検して細菌がみられれば,細菌尿が強く示唆される.培養に先立ち,尿の生鮮標本や染色標本を直接鏡検することは,迅速に細菌尿を検出する方法としてきわめて有用である.
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