増刊号 尿検査法
II.各論
1.試験紙法
試験紙法
水田 亘
1
1神戸常盤短期大学
pp.62-67
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901067
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Comer(1956)のTes-Tape1),Freeら(1957)のClinistix2)に始まった尿検査試験紙法は,わが国においてもすでに約30年の実績を踏まえ,検査項目の拡張とともに日常診療のスクリーニング検査手法として欠くことのできないものとなっている.一方,学童定期検診,成人病検診のほか糖尿病,腎疾患患者などの自己管理にも利用面が広がりつつある.
本稿では,試験紙による主要検査項目の反応原理,取り扱い上の注意を主として述べ,各メーカーの製品相互の相違点や問題点について触れるが,誌面の都合上個々の検査項目と臨床的意義については別項を参照されたい.本文の解説は各社製品の使用説明書,Freeら3),BM試験紙による尿検査4),尿試験紙による検査5)などを参考とした.
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