今月の表紙
原発性胆汁性肝硬変における肝小葉間の胆管と動脈のコンピュータによる立体再構築像
円山 英昭
1
,
熊沢 秀雄
2
,
城田 雅敏
3
,
高辻 博義
3
1高知医科大学第一病理
2高知医科大学寄生虫学教室
3高知医科大学実験実習機器センター
pp.1047
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900866
- 有料閲覧
- 文献概要
原発性胆汁性肝硬変(primary biliary cirrhosis;PBC)は,主に中年女性(男女比1:6〜1:10)において,皮膚瘙痒感を主訴として緩除に発症し,長期間持続する黄疸を主訴とし,約10〜20年の経過の後,慢性胆汁うっ滞による肝硬変のため死亡する予後不良の難治性肝疾患である.
この疾患の基本病変は自己免疫機序による小葉間胆管の破壊・消失で,以後,胆管病変の進行につれ,組織学的には細胆管増生期,線維化期の病期を経た後,肝硬変期に移行する.肝内胆管系の変化については,既にコンピュータを用いた三次元画像による観察が行われている1).
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.