技術講座 生理
消化器領域における超音波検査の進めかた—[2]肝の区域分類法
岩下 淨明
1
,
松江 寛人
2
1国立がんセンター病院臨床検査部
2国立がんセンター病院放射線診断部
pp.611-616
発行日 1991年7月1日
Published Date 1991/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900751
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サマリー
肝の超音波診断は,CT,MRI,血管造影と同様に存在診断のみでは不十分であり,どの亜区域に腫瘍が存在し,それが門脈などの脈管とどのように関係しているかを,正確に診断することが極めて重要である.このような超音波診断は手術などの治療法の決定に重要な情報をもたらす.肝の全区域を検査するためには門脈分枝に沿った走査が適当であり,そのための検査法である肝の区域の解剖に基づいた6つの走査法について,その基本的技術を概説した.
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