技術講座 生理
甲状腺の超音波検査の進めかた
高梨 昇
1
,
南里 和秀
1
,
小林 久雄
1
,
久保田 光博
2
1東海大学医学部附属病院中央臨床検査センター
2東海大学医学部第二外科
pp.939-944
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900836
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サマリー
甲状腺癌,乳癌の発生率は年々上昇しており,これら表在性疾患の診断には超音波検査は必要不可欠な検査法として定着している.本稿では,甲状腺の超音波検査に必要な音響カプラーの使用上の注意点,画像の表示方法,解剖学など,初めて甲状腺を検査する方にもわかりやすく解説した.びまん性甲状腺疾患や甲状腺腫瘍など典型的な甲状腺疾患の超音波像についても特徴的所見を掲載した.また,診断基準や超音波用語の混同を避けるためにも,甲状腺腫瘍の分類は甲状腺癌取扱い規約を,超音波性状は日本超音波医学会の甲状腺腫瘍の診断基準案に準じ,いずれも現段階で最も新しい分類を掲載したので検査の際に参考としていただければ幸いである.
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