技術講座 病理
良い顕微鏡写真の作りかた
宮澤 六郎
1
1東京大学医学部附属病院検査部フォトセンター
pp.537-544
発行日 1991年6月1日
Published Date 1991/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900630
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サマリー
光学顕微鏡による写真撮影は,われわれ医学写真技師では日常の仕事として頻繁に行われている.良い顕微鏡写真を撮影するにはどのようにしたらよいのか,ということもよく聞くことである.最近の顕微鏡技術は大きく進歩して,ピントはオートフォーカス,露出は自動露出になってはいるが,はたして機械まかせで良い写真はとれるのであろうか.本稿では顕微鏡写真撮影について基本的な機械の調整,フィルムの選択,フィルターの選択などについて紹介することにする.「顕微鏡写真を悪くする原因」の一覧表をそれぞれの現象写真に対応させて,黒白写真では標本の特徴を描出するための「コントラストフィルター選択の早見図」を,誰にでもわかりやすい形で掲載してみた.
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