増刊号 血液・尿以外の体液検査法
資料
尿道炎の生化学キットによる検査
岡田 敬司
1
,
伊藤 機一
2
1東海大学大磯病院泌尿器科
2東海大学医学部臨床病理学教室
pp.914-916
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900279
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はじめに
尿道分泌物を生ずるのは一般細菌,Neisseria gonorrhoeae,Chlamydia trachomatisによる尿道炎で,これら以外の病原微生物ではまれである.性(行為)感染症の代表的起炎菌であるN. gonorrhoeae,C. Trachomatisは培養条件が厳しく,種々の器具が必要で,結果を得るまでに日数もかかる.多くの検査室では抗原抗体反応を利用した検査キットが使用されているので,これらについて述べる.
C. trachomatisは細胞寄生性であるため,尿道粘膜上皮細胞を採取する必要がある.尿道分泌物の検査とはいい難いが,取り上げることにした.
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