特集 日常臨床検査法
Ⅱ.化学
1.化学検査用キット一覧
斎藤 正行
1
,
塙 勇至
2
1北里大・臨床病理
2北里大・臨床検査部
pp.1407-1413
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908790
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今日はキット万能時代と言われる.このたび整理してみてそのことばが身にしみた.自ら作ったころの苦労を思い出すと現在の人々は本当に幸福だと思う.
病院検査室の使命は"患者の診断・治療のために情報を医師に提供すること"に異論はなかろう.ある人は新しい病態を発見するためと考えようが,いずれにしろ多くの,また深い生体内情報を見つけることである.その一つの手段として生活細胞を取り囲む体液,血液およびその排泄物中に存在する物質の定性・定量分析がある.昔はこれらの分析範囲はきわめて限られていて,私が化学検査室に専任で働くようになった25年前は輸液療法が導入されたころで,その関連項目を主体に約20種類の定量分析であった.それでもスタッフが私と薬大出の2名であったため毎日のように超勤が続いた.
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