増刊号 血液・尿以外の体液検査法
21 腟・頸管分泌液
E.細胞診
浅見 英一
1
,
坂本 穆彦
2
1東京都多摩老人医療センター臨床病理科
2東京大学医学部病理学教室
pp.827-828
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900246
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
一般的に腟分泌液とは帯下(fluor)を意味し,腟内容液が増量した状態をいう.これはあらゆる年齢の正常女性にも認められるが,大部分は腟炎,すなわちトリコモナス腟炎,カンジダ腟炎,非特異性腟炎などに多く認められる.また,時には子宮頸癌,子宮体癌でも認められることがあり,臨床上重要な所見となりうる.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.