増刊号 血液・尿以外の体液検査法
5 乳汁
B.一般検査
吉川 明男
1
,
小池 通夫
1
1和歌山県立医科大学小児科
pp.580-585
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900166
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
外観・成分の概要
乳汁成分の分析,方法,意義に関する報告は多く,すべてを網羅することは不可能であるから,基礎的成分と最近の話題について概説するにとどめる(表1).
母乳は,特に脂肪組成などに対する時代の変化が知られているが,もちろん,それ以上に授乳時期,1回の哺乳中でも組成,性状が大きく変化する.分泌開始初期の変化は急激である.泌乳量,外観,成分などから分娩5日目までを初乳,6〜10日目を移行乳,その後を成熟乳と区別する.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.