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あとがき・次号予告
平石 直己
pp.1254
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209514
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普段プロ野球にさほど興味がない方でも,メジャーリーグで活躍中の大谷選手だけは気にされている方も多いのではないでしょうか.詳しくない私でも,各種メディアで取り上げられているのを見るたびに,その凄さに感動すら覚えます.このあとがきを依頼されたときは,まだ“50-50”を目指しているところでしたが,日々記録は更新され,最終的にシーズン成績を“54-59”にしてチームをリーグ優勝にまで導いています.
忘れてはならないのが,彼は昨年9月に肘の手術を受けリハビリ中であることです.2024年は打者として専念すると,2023年の9月20日に報じられました.そのちょうど1年後の2024年9月20日にメジャー史上初の“51-51”を達成しています.打席に立てば,敵味方関係なく彼の一挙一動に観客が釘付けでした.肘の手術という,選手としてネガティブなイベントを経ても,今日に至るまでパフォーマンスを出し続けることの素晴らしさや,大記録を目の前にしてもそのプレッシャーに負けることなく,常に野球を楽しむような表情を見せているのがとても印象的でした.ハイパフォーマンスを維持し続けるその原動力は,きっと心から野球を愛し,チームのために今自分が何をするべきかなどの状況判断も一流なのだと思います.
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