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「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」改訂のポイント
葛西 隆敏
1
1順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学
pp.1120-1122
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209467
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はじめに
睡眠呼吸障害(sleep disordered breathing:SDB)は頻度が高い睡眠障害で,日中の眠気に関連した交通事故の原因となり,循環器疾患を含む生活習慣病のリスクとなる.わが国では2005年に睡眠呼吸障害研究会から「成人の睡眠時無呼吸症候群 診断と治療のためのガイドライン」が,2010年に日本循環器学会から「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」が発出された.その後,2020年に日本呼吸器学会が中心となり2017年末までのエビデンスをとりまとめた「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」が発刊され1),診療ガイドとして用いられてきた.さらに,2018年以降のエビデンスも包含する形で2023年3月「2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」が発刊された2).今回,この「2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」の改訂のポイントについてまとめる.
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